シーリング材が接着しない材料もあります
- 2020.09.18
シーリング材は、建築物の各所にあるすき間などに充填し、水の浸入などを防ぐ役割を持っています。
とくに外壁や水回りの設備機器の設置などでは欠かすことのできないシーリング材ですが
特定の樹脂材料など、ときにまったく接着しないものもあります。
万能感のあるシーリング材。しかしあらかじめ、材質のチェックが必要なときがあるわけです。
住宅用のシーリング材には、大きく分けて次のような分類があります。
・変成シリコン系
・ポリウレタン系
・ポリサルファイド系
一般的には、施工が簡単であることから1成分形(※)の「変成シリコン系」のものが多く使われています。
通常、住宅アルミ建材の表面コーティングに使用されているアクリル系樹脂塗装には
1成分形の変成シリコン系でも、必要な接着機能は確保できますが
特殊な表面コーティングのサッシには、相性の良くないものもあるのです。
(※)・・・1成分形は、空気中の水分と反応して表面から硬化する湿気硬化型が主流。2成分形は、基剤と硬化剤が反応して硬化する混合反応硬化型で、2液系コーキングガンや撹拌機が必要です。
それでは、シーリング材との相性に注意が必要な材料を見ていきましょう。
① アクリル系の樹脂材料
アルミサッシの特殊なコーティングなどに使用されています。
② ポリエステル系の樹脂材料
透湿防水シートなど
③ PE(ポリエチレン)系の樹脂材料
給排気パイプ、エアコンのダクト、換気扇フードなど
④ PP(ポリプロピレン)系の樹脂材料
給排気パイプ、エアコンのダクト、換気扇フードなど
⑤ ブチル系の樹脂材料
ブチル系の防水テープなど
ブチル系の樹脂材料には、ブチル系のコーキング材は止水処理に使用可能ですが
ブチル系材料は耐候性が良くないため、露光しない箇所にのみ有効となります。
シーリング材の施工には、こうした各部材との相性もありますし
接着不良を防ぐためには、適切なプライマー処理も必要です。
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